出産前に婚約者との挙式を計画していた妊娠7か月半の女性。しかしお腹の赤ちゃんはパパとママの幸せな日を一緒にシェアしたかったようだ。このほど予想せぬ早期出産を迎えた女性が、幸運にも出産日に病院で挙式を行うことができた。米メディア『Inside Edition』や『People』が伝えている。
米ミシガン州に暮らすジャエル・レンホールドさん(29歳)とジョン・パルシファーさん(30歳)は7月29日、70人ほどのゲストを招いてチャールボーワ湖での結婚式を予定していた。ジャエルさんは妊娠7か月半だったが、出産までまだ時間があることから事前に挙式を済ませておきたかったようだ。
しかし25日にマンソン・メディカルセンターを訪れた時、医師からすでに破水していることを伝えられ「出産するまで式は中止にした方がいい」とアドバイスを受けた。
このことにショックを受けたジャエルさんはひどく落ち込み、泣くほどだったそうだ。そんな婚約者の姿を見たジョンさんは「彼女の中には結婚式を中止にするという選択肢はない」と知り「大丈夫、病院で式を挙げよう」と励ましたが、ジャエルさんはそんなことが叶うとは思わなかったという。
ジョンさんは愛する婚約者のため、ゲストに連絡し病院側にも相談、地下にある会議室を使用する許可をもらい、予定通り29日に式を挙げることを決めた。偶然にも双方の友人の親が病院の礼拝堂牧師であったことから、ジョンさんは彼に挙式進行をお願いした。またブライズメイドらは病院から外出できないジャエルさんのために、地元の古着店でウエディングドレスを用意した。
ところが29日の挙式当日、朝7時頃目覚めたジャエルさんは陣痛が起こっていることに気付いた。「どうしよう。ゲストのみんなも来るのに」とかなり不安になったようだが、陣痛からおよそ5時間半後の午後12時42分頃、女児ブライアちゃんが予定日より6週間早く産まれた。