Facebookがきっかけで、地元の人たちが協力し1人の青年のために寄付を集めた。わずか48時間以内に集まった募金額は5,500ドル(約62万円)以上にものぼり、社会の優しい親切行為に人々は感動している。米『CBS News』や『Fox11』など複数メディアが伝えた。
米テキサス州ロックウォールに住むアンディ・ミッチェルさんは6月21日に気温35度という猛暑の中、ファストフードの制服を着て黙々と歩くひとりの青年に目を留めた。
アンディさんは車を停め、青年に「良かったら乗っていくか?」と声をかけた。その青年はジャスティン・コーヴァ(20歳)と名乗り、往復10kmほどの距離を毎日歩いて通勤していることをアンディさんに話した。
「お金を貯めて車を買いたいから頑張って仕事しているんだ。」
ジャスティンさんからそう聞いたアンディさんは、この若者をなんとかして助けてあげられないかと思いFacebookに投稿した。
その投稿はたちまち拡散した。地元のピザ店主は店頭にジャスティンさんへの募金箱を設置し、寄付を呼び掛けた。すると48時間以内に5,500ドル(約62万円)以上の寄付金が集まったのだ。
事情を知ったピザ店主の友人でロックウォールのトヨタ支店に勤めるダニー・ラウルズさんは、この件を上司に話し「この若者を助けてあげましょうよ」と協力を依頼した。上司の同意を得たダニーさんは、すぐさまジャスティンさんが車を手に入れられるように手配できることをピザ店主へ連絡し、アンディさんらも揃ってジャスティンさんへのサプライズを決めた。
そして6月23日、ジャスティンさんの勤務先「Taco Casa」で感動的なサプライズが行われた。アンディさんの妻が収めた動画によると、白い車「2004年式のトヨタカムリ」をレストランの駐車場に運び入れ、ジャスティンさんを呼び出した。
アンディさんは「君を助けたいと思ってくれた人たちが協力しあってお金を出してくれたんだ。この車は君のもの。これからは車で通勤できるよ」とジャスティンさんに伝えたが、本人は信じられないといった様子で呆然としている。