翌朝はあいにくの霧雨模様であったが、部屋の窓から見る太平洋に昇る朝日が神々しい。日の出時間から温泉に入ることが出来ると聞いていたので、さっそく朝風呂へ。
その後、朝食会場へと向かう。ここで一つ残念なことが。夕食は部屋食で、時折波の音を聞きながらゆっくりといただくことができたが、朝食会場は窓のない宴会場のような場所であった。しかしそれを除けば、昨夜の夕食の豪華さには敵わぬものの、ここでも素朴ながら心のこもった一品一品が膳の上に並んだ。
【意外と嬉しい翌朝の余裕時間】
ちょうどこの日はぎょうけい館のプール開きの日ということもあり、朝食後しばし部屋の布団の上で休んだ後、太平洋を眼下に見下ろす屋外プールへと飛び出した。多くの旅館では、朝食後、部屋に戻ると布団はすでに片づけられており、追い立てられるように気ぜわしく感じるものだが、ここではそのようなこともなく、また公式ホームページからの予約特典としてチェックアウトが12時までとなっていたため、滞在翌日の午前中をゆったりと過ごすことが出来た。
帰り際売店を覗いてみると、地元の農家で採れた瑞々しいキュウリとトマトが都内では考えられないような安価で販売されていた。いわゆる観光地のお土産物のなかに、こうしたお宝が何気なく置かれているのは嬉しい。
【ハードを補って余りあるソフト面の心配り】
場所柄、夏が書き入れ時かと思いきや、ある口コミではすでに現時点で年末年始の予約が取れずキャンセル待ちをしているという。多くの口コミにあるように、建物自体はけして新しくはないが、その分を料理や宿側の様々な努力、スタッフの心配りというソフト面が補って余りある宿であった。
ぎょうけい館HP:https://www.gyoukeikan.com/category02/
(TechinsightJapan編集部 村上あい)