
“なぜそんなつまらないことでキレてしまうのか”と若者による呆れるような犯罪が頻発しているアメリカ。ファストフードに偏った食生活も問題があると言われるが、加害者はアルコールやドラッグの影響下にあることが実に多い。フロリダ州では12日の夜にまたもやそうした事件が起きた。逮捕された男は19歳。ハンバーガー1個で警察がマークする「要注意人物」と化してしまったようだ。カリブ海地域のメディア『WIC News』ほかが伝えている。
「チーズバーガーをめぐり口論が激化し、カッとなってしまった。」
タンパからすぐというフロリダ州ピネラス郡のセントピーターズバーグに暮らし、窓サッシ交換業者で働いていたノア・サリバン・リンカーン(19)は、母親のシェリルさん(57)に対する暴力行為で逮捕されると警察にそう説明した。今後、要注意人物として警察にマークされるようになるが、こうした家庭内暴力事件の扱いは軽く、ノアは郡の拘置所で半日ほど過ごすと「以後、母親に近づいてはならない」とする接近禁止命令とともに釈放となった。
ピネラス郡裁判所に提出された文書によれば、ノアは自宅のキッチンでチーズバーガーを持っていた母親の手と腕を強く叩き、顔に唾を吐きかけたもよう。そして当時のノアについてはドラッグの影響下にあったことが疑われている。欧米では、加害者にドラッグ使用が疑われる異様に興奮した雰囲気を察知すると、家族同士でも流血の有無にかかわらず警察に通報するケースが多い。