今月14日、英国の高層住宅にて大火災が発生。高層住宅は一気に燃え上がり、「巨大なマッチ棒がみるみる燃え尽きるようだった」「まさに地獄絵図だった」という声が伝わっている。また燃える建物からは逃げ遅れた住人の絶叫が聞こえ、どうにか逃げ出せた人々、また惨状を見守るしかない地域の人々の動揺は激しかったという。その日、現地に向かった歌手アデルは「何かできることはありませんか」と建物周辺で立ちすくむ人々に声をかけ励ましたとのこと。また後日、命がけで消火活動に励んだ消防士らを訪問し、その勇気を称えていた。
このほどアデルがウェンブリー・スタジアムにてショーを開催し、集まったファンに対して「グレンフェル・タワー」の火災で被害を受けた人達のために募金を集めたいと宣言。ショーの前に以下のように語るビデオメッセージを公開し、ファンに「ぜひ寄付を」とお願いした。
「あの火災が起きてから、もう2週間になるわ。それなのに火事で被害を受けた人達は、今もホームレス状態なの。」
またアデルはウェンブリーの物価が非常に高いことも指摘し「ワインも高すぎるわ。それを買うお金があったら、それを無駄にせずどうか寄付を」とリクエスト。さらにショーの最中も、このように話した。
「ショーが済んだら、すぐにタワーに行くつもりよ。詳細は伏せておくわ、でもまだ大変な状態なの。」
「5ポンドを寄付してもらえたら本当に有難いの。寄付がムリなら、人々に『寄付ができる』と伝えてほしい。寄付行為がこれからも続くようにね。だって、すでに助けたいという善意は消えつつあるの。今も酷い状態だというのに。」
「人間として、思いやりの気持ちを持たなくちゃ。社会的な良識がないなら、今こそ意識を高めれば良い。私にも、こんな気持ちはなかったわ。最近までね。」
そして今後もアデルは救済活動に尽力したいとして、「何日も、何週間も、もしかしたら何年もこの話をしていくわ。皆さんの耳にも入るはずよ」と述べた。