1997年に、滞在先のフランスにて事故死した故ダイアナ妃。彼女の死を知った息子ヘンリー王子は大打撃を受け、多くの人に囲まれるたびにパニック発作を起こすようになったという。
このほどヘンリー王子が『Forces TV』のインタビューに応じ、パラリンピックのメダリストでもある友人に対して「ダイアナ妃逝去後」をこう振り返った。
「多くの人に囲まれるたび、汗が滝のように流れたんだ。心臓もバクバクしたものさ。」
「そのたびにこう思ったよ。『ああ神様。ここから今すぐに僕を出してください』って。」
しかし子どもながら“国の王子”としての立場を意識していたヘンリー王子は、「パニック発作を周囲に悟られてはまずい」と思っていたようだ。
「そう。『ああ、なんとかして隠さなくちゃ』って思っていて。」
その後も長い間「精神的苦痛を感じていた」というヘンリー王子は、30歳も近くなる頃にようやくセラピーを受けるようになった。王子は軍人としてアフガニスタンに滞在中にトラウマになるような経験もしており、それもセラピーを受けるきっかけになったという。
「12歳で母を亡くしたというのに、(その悲しみを)ひとりで対処しなきゃならない。15年、いや17年が経っても無理な話だった。でもアフガニスタンに渡り、こう思ったんだ。『なんとかしなきゃ』って。」
その後セラピストと話し気持ちが楽になったというヘンリー王子は、同じようなトラウマを抱える人達との出会いにも救われたそうだ。