南アフリカ・ダーバンの高級住宅街で爆発テロが起こった。5月19日午後、2つの小包がサリーム・カーンさん宅へ届いた。その1つには鉢に入った花に回復祝いのメッセージまで付いていたという。保険ブローカーのカーンさんは1週間ほど前に病院から退院していたため、退院祝いのプレゼントだと家人らは思ったそうだ。
カーンさんの息子(22)が小包を解き、中に入っていたメッセージカードを開いたとたんに爆発、周りにいた家族ら3名が負傷した。この息子は指を3本吹き飛ばされ、息子の妻(20)も裂傷、カーンさんの母(70)は足の骨折と体中の裂傷という重傷であった。
爆発が起こった時、カーンさんは帰宅の途中だった。家に着くと自宅には野次馬がたむろしており、自宅内は警察によって立ち入り禁止となっていた。事態を知ったカーンさんはすぐに負傷した家族を病院へ搬送した。
カーンさんが自宅で雇っていたヤシーン・アリーさんは外で仕事をしていたが、爆発を聞いてすぐに家に入ったところ煙で充満しており、叫び声が聞こえ、血が飛び散っていたという。同じく家で働いていた人によると、配達の車が邸内に入り箱に入った花が届けられ、カーンさんの息子がその花を家の中へと運んで行ったのを目撃している。また爆発音を聞いた近隣住民は、銃声と思った人や工事中の作業音だと思った人が多かったそうだ。さらに叫び声も聞こえたためカーンさんの家の近くへ行くと、煙で何も見えなかったという。