米メディア『Florida Sun Post』にショッキングなニュースが報じられた。米フロリダ州マイアミのゴールデンビーチに暮らす68歳の男性と同州北東部ジャクソンビルに住んでいた24歳のシングルマザーが結婚した。しかし、その3か月後に2人は血の繋がりがあることが判明した。
この男女(共に氏名は公表されず)が知り合ったきっかけは、真剣交際を斡旋しているデートサイトだった。
68歳の男性は、最初の妻と離婚してから子供たちと疎遠になっていた。何度か私立探偵を雇い元妻と子供たちの行方を捜したが、見つからないまま月日が過ぎた。そのうち男性は2人目の妻を迎えた。その女性との間にも子供ができたが、2009年に2度目の離婚をする運びとなってしまった。
離婚の手続きなどで男性は経済的にも困窮するようになったが、2011年に転機が訪れた。宝くじで数百万ドル(数億円)が当選したのだ。男性はこれまで住んでいた狭いアパートを引き払い、ゴールデンビーチのウォータフロントに物件を購入した。一転して裕福な生活ができるようになった男性だが、孤独感はぬぐえなかった。連絡してくるのは2度目に結婚した元妻と子供たちのみ。しかも目的は男性のお金だった。
2015年に男性は新しい妻を探すため、あるデートサイトに登録した。そこでジャクソンビルに住む24歳のシングルマザーのプロフィール写真を見た時に、なぜか親しみのある感情が湧き、デジャヴのような感覚を抱いたという。
実際にその女性に会ってみると、すぐに意気投合した。女性は子供を育てながらエキゾチック・ダンサーとして生計を立てていた。荒れた高校生活を送り妊娠してしまった女性だが、父親は激怒した末に彼女を家から追い出した。実はその女性の父親が、68歳の男性の生き別れになっている長男だったのだ。しかし当時はその事実を知る由もなかった。
何度かデートを重ねて親しくなり、2015年の大みそかに男性は女性にプロポーズした。女性は快諾し男性はこれ以上ない幸せを感じていた。2人は結婚し永遠の愛を誓ったが、それは3か月後に衝撃へと変わってしまった。
ある日のこと、男性が持っていたアルバムを見ていた女性は、そこに自分の父親の姿を見つけてしまう。それは男性の最初に別れた妻の長男だった。実の息子の娘が、今の自分の妻であろうとは。2人は紛れもなく孫と祖父の関係であったのだ。
しかし驚くべきことに、2人は離婚という道を選ばなかった。男性は当初、孫である女性に申し訳ないと思い後悔の念を抱いたというが「真実を知らなければ、私たちはきっと幸せな関係を築いていたに違いありません。でも真実を知ったとしても、その関係は変わるべきではないのです。私はすでに2度も結婚に失敗しています。だからこそ、3度目は成功させたいのです」と語る。
また女性もこの結婚生活を楽観的に受け止めており、「どんなカップルも異なり、自分たちだけの特別な関係というものがあるはず。私たちの絆はとても強いので、この結婚を諦める必要などないのです」と話している。
出典:http://www.floridasunpost.com
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)