中国のトイレ事情が汲み取り式から水洗式に変化しつつある今日だが、雲南省ではある専門学校がそんな水洗トイレの使用に関して“有料”という厳しいシステムをもうけ、学生や保護者を驚かせている。水をたくさん流す学生からは別途徴収もするという。
『Chuncheng Evening News』が伝えているところによれば、問題の専門学校は雲南省の昆明市にある「Kunming Health Vocational Institute(昆明衛生職業学院)」。そこでは今、専用のカードを持たない者はトイレの水を流せないようになっている。カードは1か月ごとのプリペイド式で、3000リットル分の水道料金に相当する額が入金されたものを各々が買い求めることになる。もしも1か月以内に3000リットル以上の水を使用した者は追加料金を支払う必要があるそうだ。
早い話が学校側は水道使用料金を学生らに負担させようとしており、この新しい取り組みに対しては批判が殺到。『微博(ウェイボー/weibo)』でも「トイレの水にお金を払うなんてもったいない」「意味不明」「お金を支払うのを嫌がって水を流さない者が現れたら、それこそひどい悪臭だ」などと炎上しているもようだ。
しかし学校側は真剣である。平均的なトイレ使用者と頻繁にトイレに入り水をジャンジャン流す者の間にある不公平感を正すほか、基本的な節水の心がけを持たせる狙いがあると説明している。長いこと水資源は豊富とされてきた雲南省だが近年では干ばつが繰り返され、2013年に専門家は「気候も降雨状況も間違いなく変化している。今後20年の間にさらに悪化していくであろう」と発表していた。
出典:http://www.bbc.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)