運動神経もエネルギーも真っ盛りという年齢の若者が集まるだけに、こんなことも時には起こるのであろう。“賭け”に負けた教授はもう真っ青。なんともミラクルなハプニングの話題が米オハイオ州立大学から伝えられた。
オハイオ州コロンバスにあり、5万人超の学部生・大学院を擁する全米最大規模の州立総合大学である「オハイオ州立大学(略称:OSU)」。その時、1つの大教室では2003年に博士号を取得というまだ若いクリストファー・カラム教授による化学のテストが行われていた。斜度のきついすり鉢状で、階段で上る2階部分もあるその教室。教授からはどの学生の様子も表情もよく見えたに違いない。
さっそく発見したカンニングペーパーを使用中の学生に「今すぐそれをここにあるゴミ箱に捨てるように」と命じたカラム教授。ところが教授の目の前の学生が「カンペ・ボール(カンニングペーパーを丸めたボール)のロングシュートチャレンジはどうですか? もしもキマッたら先生、このクラス全員にAをください」と提案した。すると教授は「わかった。誰か挑戦してみろよ」とはるか遠くの学生らをあおったという。
ご法度のはずの携帯電話を手に取って動画を撮影する者まで現れ、教室内の雰囲気はもはやテストどころではなくなってしまった。超ロングシュートに挑戦したのは2階の後方に座っていたヴィニー・フォートさんという男子学生。彼の狙い通り、カンペ・ボールは後ろの壁にあたってから吸い込まれるようにゴミ箱に落ち、教室には割れんばかりの拍手喝さいがとどろいた。
クラスの3%ほどしかAに値する点は取れないであろうと踏んでいたテストで、全員にAを与えなければならなくなったカラム教授。教授会での吊るし上げが待ち受けていることだろう。もっとも卒業生によれば、カラム教授はカンペ・ボールのロングシュートチャレンジが大好きで毎年誰かしらがこれをやらされていたという。初めての成功者出現に教授も面食らったに違いない。こちらは3日、YouTubeに“Class goes wild after student WINS them an A-grade by sinking impressive long shot”というタイトルで投稿されたその動画である。
出典:https://www.youtube.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)