水泳・自転車ロードレース・長距離走からなるトライアスロン（triathlon）。そのベストシーズンという中で野生動物が乱入という事故が起きた。アイルランドの首都ダブリンでこのほど…。

事故が起きたのはダブリンの「フェニックスパーク（PHOENIX PARK）」。美しく豊かな自然が自慢で、野生に近い形で500頭ほどの鹿が放牧されるなど700ヘクタール超の広大な面積は欧州最大規模である。そこで8月28日、約1,000名の参加を迎えて「DUBLIN CITY TRIATHLON」というトライアスロンの大会が開催されたが、自転車ロードレースのコースを鹿が横切り、サイクリストを転倒させてしまった。

アイルランドのメディア『RTÉ News』に、「この先まだ10kmも走らなきゃならないのに、いきなり右側から鹿が飛び出してきたんだ」と話したのは、ブラックロックから参加して計2時間25分でレースを完走したシェーン・オライリーさん（30）。鹿の激突を食らった彼は自転車もろともひっくり返り、地面に頭を強打してヘルメットは割れてしまった。「肩と頭はまだ痛むけれど命があってよかった。ヘルメットに感謝です」と語っている。

また、この決定的瞬間を捉えた写真家のエリック・スクラッグスさんは『BBC』の取材に、「サイクリストの集団が来るというのでカメラを手に待ち構えていたところ、背後でガサガサと奇妙な音がしました。鹿が道路を横切ろうとしているのです。思わずレンズを彼らに向けて追ってみました」と答えている。この写真を見る限り、鹿はサイクリストの頭上を飛び越えようとしている。実際は彼らに足をひっかけてしまったが、その跳躍力は人々が思っている以上であったようだ。

出典：http://www.telegraph.co.uk
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）