上海、北京に負けまいと、近年の中国各都市はド派手な企画で人々の目を引こうと必死である。特に注目されていたのは湖北省の武漢市に誕生するというボーイング737型旅客機をそのまま利用したレストラン。ついにオープンの日を迎えたそうだ。
立ち並ぶオフィスビル、デパート、スーパーマーケット、その周囲には高層マンションも。ますます発展を遂げている湖北省武漢市の「光谷歩行街(歩行者天国)」という繁華街から、旅客機を利用したレストラン「Lily Airways – International Airplane Food」がついにオープンというニュースが飛び出した。
今年3月上旬にこちらでもお伝えしていたが、この機体はインドネシア・ジャカルタで破産申請を行った「バタビア航空」が所有していた退役旅客機。6億円ほどで購入されると両翼を取り外して機体は真っ二つに分割され、4か月かけて船舶で中国に輸送され、現地で元通りに組み立てられた。
本格的なボーディングブリッジを通って機内に足を踏み入れれば、そこはまさに旅客機の世界。客室乗務員が作業をするギャレーもそのままで、フライトシミュレータを装備したコックピットにも入れることから航空ファンは大興奮だという。またファーストクラスレベルの食事を「客室乗務員」と呼ばれる給仕係が提供するため、応募の条件はホテルマネージメントやエアラインコースなどの教育を終えた者で、身長は男性175cm以上、女性165cm以上とのこと。これには「航空券の大幅割引といった特典もないのにそこまで要求するか」と苦笑する声も出ているもようだ。
『Jiemian.com』によれば、このレストランの食事の予算は日本円にして約3,000円~4,600円で、コックピットに入りフライトシミュレーションを利用する者はプラス1,500円ほど。旅客機をテーマにした小さな遊園地も併設されているという。
出典:http://shanghaiist.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)