なかなか大掛かりな装置を通過する欧米のスーパーマーケットのレジ清算。客は購入する商品をベルトコンベアに載せながら順番を待ち、清算を済ませた商品を自らバッグに詰めるが、カードで清算する客も多く、万引き防止のためにゲート用のICチップカードがついている商品もある。一連のチェックアウト作業は日本のスーパーマーケット以上にコンピューターで制御され、そこに強い電流が流れていることは疑う余地もない。
事故が起きたのはドイツ・ハンブルク市の「Adese Markt」というスーパーマーケット。4歳のヨナタン(Johnathan)君(それ以上の情報は明らかにされず)は父親と一緒に買い物に来ていた。レジのベルトコンベアに次々と商品を載せる父親を手伝っていたヨナタン君はある時、目を大きく見開いたまま叫び声ひとつ上げずに倒れてすべての反応を失った。息子に触れた瞬間、父親も強い電気ショックを受けたという。
ドイツには緊急医が専用車両で出動するシステムがあるが、それによっても心肺蘇生はかなわず、ヨナタン君はその場で死亡を宣告された。ヨナタン君はレジのある金属部分に接触して感電したとみられ、そのレジを直前に修理した業者の配線処理がずさんであったことが判明。ある女性客も「レジを通過する際に電気ショックを感じて不快」と訴えていたという。
ハンブルク警察は業務上過失致死としての立件を決めているが、同スーパーマーケットの監視カメラの映像において該当部分が削除されていることも判明しており、遺族の弁護士は店側の証拠隠蔽の悪意、不誠実さをも強く批判している。
出典:http://www.thesun.ie/irishsol/homepage
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)