警官や牧師など、“清くも強い男”を演じればピカイチと言われた俳優メル・ギブソン(60)。しかしプライベートで気性の荒い彼はたびたびトラブルを起こし、DV騒動、差別・暴言スキャンダル、飲酒運転などで世間を騒がせた。だがこれに懲りた彼は10年かけて自分に磨きをかけたといい、過去に起こした問題についても「ただ申し訳なく思っている」という。
穏やかで正義感溢れる良き父。そんなイメージの濃いメル・ギブソンだが実は大変短気で、過去には共演した子役に激昂し、泣くまで罵声を浴びせることも珍しくなかったという。またユダヤ人に対する差別発言、元恋人に対する暴言・暴力、飲酒運転なども問題になったメルが、「本当に申し訳ない」として『Deadline』にこう語った。
「ここ10年で、自分に磨きをかけてきた。故意に目立たぬよう暮らしてきたんだ。」
「本当に申し訳なく思っている…それを示す最善の方法は、更生することだと思う。だから俺は更生しようと努めてきた。今このような状態になれて、本当に嬉しいよ。頑張れば、なんとかなるものさ。」
そんなメルが、数々の失敗から学んだこととは…?
「多くのことを学んだ。電話でのエチケットまでね。控え目な声の出し方もだ。」
「あ、あと飲酒をしたら話さないこと。そうも学んだよ。」
酒に酔うと冷静さを失うメルは、これまで起こしたスキャンダルで大変なイメージダウンを経験した。しかしそんな彼を支える友人もおり、なかでもロバート・ダウニーJr.はかつて『American Cinematheque Award』に登場、そこで「メルは僕が依存症でボロボロだった時に励ましてくれ、生活面の面倒も見てくれました」「『苦しんでこそ本物の男になれる』というメルの言葉を、僕はずっと肝に銘じていました」「どうか彼を許してください」と懇願し話題になった。
それから数年かけての立ち直り計画は確かに成功したらしく、メルはすっかり丸い性格になったことを優しい笑顔で猛アピールしている。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)