ホームレスの男性を追いまわす、一般人と喧嘩し「てめえ、ぶっ殺す」と飛びかかる、ブロードウェイでの迷惑行為が原因で逮捕される―そのようなありえない問題を何度も起こしてきた俳優シャイア・ラブーフが、「クレイジーだという理由で映画『スーサイド・スクワッド』に出してもらえなかった」と明かした。
とにかく型破りな行動が多く、ブロードウェイで騒ぎ逮捕された際には警官にツバまで吐きかけたシャイア・ラブーフ。常軌を逸した彼の行動に眉をひそめる人は多く、ついには映画の仕事にも影響が出てきた。このほど『Variety』のインタビューに応じたシャイアは、映画『フューリー』のデヴィッド・エアー監督が『スーサイド・スクワッド』のメガホンをとると決まった際「僕にある役を演じさせてはどうか」と推薦してくれたと告白。しかしその後、役をゲットしたのはスコット・イーストウッドだったとして、驚きの展開をこう振り返った。
「ワーナー・ブラザースが、俺を望んでいなかったんだろう。話し合いの場には行ったんだぜ? だけどこう言われてしまった。『いやあ、君はクレイジーなタイプだから。良い役者なのは分かっている。でもこの役は無理だね』って。」
しかし“クレイジーな一面”を、今のシャイアはインディーズ映画で生かしているという。
「そうさ。あんな風にしくじったりしなきゃ、今一緒に働いている監督達とは縁がなかったと思う。」
「今一緒に仕事をしている監督達は、何をしでかすか分からないような役者を望んでいたのさ。」
話題の大作への出演は叶わなかったものの、シャイアの演技力を高く評価する業界人は少なくない。映画『フューリー』で彼と共演した俳優ブラッド・ピットは「会ったことのある役者の中でも、最も力のある人物のひとりだ」と彼を絶賛。さらに「シャイアは与えられた役に完全にコミットするタイプだね、他の人とは全く違うんだ」と語り、その技量と働きぶりを高く評価している。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)