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writer : flynn

【海外発!Breaking News】「警察は助けにならない」カージャックに襲われた男性 通報せず(南ア)

南アフリカで多い犯罪の一つにカージャックがある。信号待ちで停まった車に銃を突きつけるなどして所持品、もしくは車ごと盗んで逃走するというものだ。このほど2人組の男がある車に目をつけたが、その仕様が最新式であったため犯行に失敗、運転手の男性が九死に一生を得るという事件が起きた。さぞや恐ろしい思いをしたであろうが、事件後に被害者男性の口から語られた言葉は、常に犯罪と隣り合わせの南アフリカという国への諦めを如実に示すものであった。

JB・メイヤーさん(52)は8月19日の午後、自身の経営する店から車で帰宅している途中であった。仕事帰りということもあり、窓を開けてリラックスしながら信号待ちをしていたメイヤーさんは、後ろから近付いてきた2人の男に気付かなかった。

すると近付いた男の1人が、いきなりメイヤーさんの顔面に殴りかかってきた。先制攻撃を与えて窓から鍵を盗み、メイヤーさんを車外に出して走り去るという計画であったようだ。

窓から身体を乗り入れてきた男は「あるものすべて盗ってやる」と意気込んでいたが、その勢いは続かなかった。メイヤーさんの車はキーレスエントリー、そしてボタンでエンジンをかける最新式タイプだったのだ。通常の車と仕様が違うと気付いた男が戸惑いを見せたすきにメイヤーさんは男の身体を2回ほど右手で力いっぱい押し返した。

男はさらに鍵を奪って逃走しようとしたが、キーレスエントリーのため通常あるはずの場所に鍵がない。そうこうしているうちに信号は青になり、メイヤーさんは車外で怒鳴り散らす男たちを残してその場から走り去ることができた。

メイヤーさんの所有するトヨタGT86はスポーツカーのような美しいフォルムをしており、その価格は42万1500ランド(約300万円)。ケープタウンに3台しかないという炎のようなオレンジ色をしたこの車は、万が一カージャックに成功してもすぐに見つかってしまったであろう。

メイヤーさんは腕と首を痛め、唇は腫れ、歯が1本折れそうになったが「カージャックに銃を頭に突き付けられた人の恐怖は容易に想像できる。もう1人が武器を持っていたらやられていたね。信号で停まっている間のわずかな時間が永遠に感じられた」と自身に起こった事件を振り返った。

だが驚くべきことにメイヤーさんはこの事件を警察に通報するつもりはないという。「(警察は)何の助けにもならないし、(カージャックは)南アフリカでは日常茶飯事だ」と述べおり、警察すら信用ならない現実と南アフリカという国への落胆を如実に物語っていると多くの嘆く声があがっている。

出典:http://www.news24.com
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)