理不尽な理由で伴侶との離婚を申請する、親族が認めない相手との結婚に走る。インドやパキスタンで女性がこれをすれば、待っているのは親族による“名誉殺人”だ。しかし男性がそれをやってもロクに裁かれることはないようだ。インドのある家庭で起きた不倫トラブルがちょっとした話題になっている。
「ほかの女性に恋をしてしまった。お前とはもう別れたい。」
こう言って若い妻に離婚を突き付けたのは、ネパールとの国境にも近いインド北東部ビハール州のプライーニという村に暮らすスラジ・マハトさんという22歳の男性。そして、子までなした妻のラリタさんを捨てた彼が一心に求めた相手は驚くことにラリタさんの母親、42歳の義母アシャ・デヴィさんであった。
『ガルフ・タイムズ』紙によれば、アシャさんは子育てを手伝うために昨年から娘夫婦と一緒に暮らすようになり、スラジさんが義母に恋心を抱くようになったのは病気をした時に親切に看病してくれたことがきっかけであったという。夫と母親のひどい裏切りに気づいたラリタさんは激怒。村の長老などにも介入してもらったが2人はついに駆け落ちし、6月1日に結婚式を挙げてダムダハという町の郊外でひっそりと暮らすようになっていた。
しかし燃えるような新たな恋もそのわずか2か月後に破局。ともに元の伴侶に謝罪し、「この結婚は愚かな過ち。私たちはあくまでも義理の母と娘婿でしかないことに気づき、深く反省しています。もう二度と同じことは繰り返しません」と訴えたという。アシャさんは長年連れ添った夫と、そしてスラジさんはラリタさんや幼い息子との暮らしに戻りたいと哀願しているが、スラジさんは『ガルフ・タイムズ』紙に「残念ながら良い返事を受け取るには至っていない」と漏らしているようだ。
出典:http://pulse.ng
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)