アフガニスタンで6歳の少女が結婚していたことが発覚し、結婚相手である高齢の聖職者が逮捕されたことが10日ほど前に大きく伝えられたが、その少女の母親がやっと重い口を開いた。ナイジェリアのメディア『pulse.ng』が伝えている。
アフガニスタンでは女性の結婚は16歳以上、男性は18歳以上と法で定められている。そんな中ゴール州では最近、ガリブゴルちゃんという6歳の少女と結婚していた聖職者が児童婚の容疑で逮捕された。当局の発表によれば、男は55歳のセイエド・アブドゥルカリム(Seyed Abdolkarim)。地域のイマーム(最高指導者)として人々の尊敬を集めていた人物であるという。
ある時、セイエドは「娘だ」と言って少女を連れて親類の家に宿泊した。夜になると少女の衣服を脱がす様子が目撃され、親類が詰め寄ったところ「父親もこの子の嫁入りを承認した。結婚している」と白状。それを聞いた知人が当局に通報して逮捕につながったという。
また警察には「両親がその子を宗教的な儀式の一環として差し出した」と主張していたセイエドだが、宗教的意義はまったくなかったことも判明した。このほど娘の母親が英紙『The Observer』とのインタビューに応じ、「生活があまりにも苦しく、娘をヤギ、米、お茶、砂糖、食用油、食料品と交換した。娘を差し出した夫は、村の女性に殴られながら警察に突き出された」と話している。
父親が「セイエドは18歳になるまでガリブゴルと一緒に寝ることはないと約束してくれた」と主張していた通り、病院での身体検査の結果、少女はかろうじて性的暴行を受けていないことが判明した。しかし見知らぬ男との生活によって心に受けた傷は相当深いとして、女性と子供の人権を擁護する「権利局」はガリブゴルちゃんの身柄を母親とともに安全な場所でしばらく保護すると発表している。
出典:http://pulse.ng
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)