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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】米カリフォルニア州でも2例の「小頭症」 両方の母親からジカウイルス

中米のホンジュラスで小頭症を伴った新生児が3日間に6人も誕生したことが報じられ、ジカウイルス感染への警戒感がさらに高まっていた。そんな中、米カリフォルニア州でも新生児2例で小頭症の発症が確認され、専門家の間に衝撃が走っていることを『sanfrancisco.cbslocal.com』などが速報で伝えた。

「カリフォルニア州公衆保健局(California Department of Public Health 以下CDPH)」は4日、同州で2人の赤ちゃんがジカウイルスに関連する小頭症を伴って誕生したことを発表した。小頭症になると赤ちゃんの頭部は極めて小さく、知的障害や発達不全が生じる。

CDPHは「母子のプライバシーを保護するため氏名、居住地などは一切明らかにしない」とした上で、それぞれの母親についてジカウイルス感染が確認され、妊娠中に流行している国に渡航していたことを発表。「ジカウイルスを媒介する蚊がカリフォルニア州で発見されたわけではなく、この赤ちゃんがほかの誰かにジカウイルスを感染させる危険性はない」と強調する一方で、先月29日現在で流行地域に渡航した者のジカウイルス感染が114例確認され、そのうち妊婦が21名もいると説明している。

また『KCBS Radio/All News』はそのうちの1例について、母親はグアテマラから帰国後、カリフォルニア州バークレー市の「アルタベイツ病院」で出産していたことを報道。CDPHのカレン・スミス博士は「妊婦および妊娠する可能性が少しでもある女性の流行地域への渡航は、非常にリスクがあることを認識してほしい。流行地域に行く場合は必ず虫よけスプレーなどを使用し、外出時には肌を出さないことを心掛けるように」と改めて呼びかけた。また流行地域から戻った男性の精子にウイルスが長く潜むことがあるため、性行為には2か月間ほどコンドームを使用することも薦められている。

また「米・疾病予防管理センター(CDC)」は先週、フロリダ州マイアミ周辺で海外渡航や性行為に関連しない発症例が相当数確認されていることから、ジカウイルスを媒介する蚊が流行地域から北上している可能性が懸念されることを発表していた。人々は流行地域に米フロリダ州が加わるのではないかと非常に心配している。最後に、あらためて厚生省労働省HPによる『ジカウイルス感染症の流行地域(2016年8月4日更新)』を紹介しておきたい。

<中南米・カリブ海地域>
アンギラ、アンティグア・バーブーダ、アルゼンチン、アルバ、バルバドス、ベリーズ、ボリビア、ボネール、ブラジル、コロンビア、プエルトリコ、コスタリカ、キューバ、キュラソー島、ドミニカ国、ドミニカ共和国、エクアドル、エルサルバドル、仏領ギアナ、グレナダ、グアドループ、グアテマラ、ガイアナ、ハイチ、ホンジュラス、ジャマイカ、マルティニーク、メキシコ、ニカラグア、パナマ、パラグアイ、ペルー、 サバ島、サン・バルテルミー島、セントルシア、セント・マーティン島(仏領サン・マルタン及び蘭領シント・マールテン)、セントビンセント及びグレナディーン諸島、シント・ユースタティウス島、スリナム、トリニダード・トバゴ、タークス・カイコク諸島、米領バージン諸島、ベネズエラ

<オセアニア太平洋諸島>
米領サモア、フィジー、ミクロネシア連邦コスラエ州、マーシャル諸島、ニューカレドニア、パプアニューギニア、サモア、トンガ

<アフリカ>
カーボベルデ

<アジア地域>
インドネシア、タイ、フィリピン

出典:http://sanfrancisco.cbslocal.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)