カップルの数だけ様々な愛の形も存在する。他人には計り知れない絆で深く結ばれている恋人や夫婦はこの世に多く、第三者には決して理解することのできない愛の形もある。米フロリダ州在住のジェスさんとデイヴィッドさんもそんな1組だ。
21歳になるジェスさんは「赤ちゃんごっこ」が大好きだ。「赤ちゃんごっこ」と聞くと一般的には性的な行為を含むものと想像しがちだが、ジェスさんと恋人デイヴィッドさんの間にはごっこ時に性的行為は一切含まない。
ジェスさんの部屋は小さな子供のそれのようにピンクで統一されており、可愛いぬいぐるみや赤ちゃん服、幼児服が揃えられている。おしゃぶりの種類も豊富だ。「ごっこ」時にはジェスさんは赤ちゃん用の哺乳瓶を使い、おむつをはき、おしゃぶりをくわえて「パパ」役のデイヴィッドさんに甘える。
「2歳の頃に性的虐待を受けたことが原因だと思う。赤ちゃんごっこをしていると楽しいし、癒される。パパになったデイヴィッドが守ってくれているような気持ちになり安心する」と英紙『Metro』に語ったジェスさん。
恋人のデイヴィッドさんも、精神的トラウマを抱えるジェスさんに理解を示しており、毎回真摯に「ごっこ」に参加しジェスさんを包み込んでいるという。デイヴィッドさん自身も「ジェスが幸せなら僕も幸せ。ごっこの時にはジェスは赤ちゃんになり切るので、僕も父親のように対応する」と話している。
赤ちゃんになったり幼児になったり、その日によってごっこは変わるという。本当の子供のようにぐずるジェスさんを癒すデイヴィッドさんは、周囲の視線や批判の声など気にすることなく幼児の格好をしたジェスさんと外出もするそうだ。
「ごっこをすることで、関係がより深まっている気がする」と語る2人の究極の愛の形に、ネットには「誰に迷惑をかけているわけでもないから批判すべきではない」という声も寄せられている。
出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)