公共の場にあるトイレで、車椅子のサインを見たら「障がい者用」だと多くの人が理解できるはずだ。一方で、クローン病など見た目にはわからない障がいを患う人も中にはいる。そんな障がい者にとって嬉しいサインのあるトイレがイギリスのヨークに存在するという。

このほど、英ノース・ヨークシャー州ヨークにあるスーパーマーケットチェーン「ASDA（アズダ）」のトイレのサインが実に合理的だと話題になっている。

「ASDA」はイギリスの大手スーパーマーケットの中でもベーシックな商品を取り揃えた庶民派スーパーだ。そんなASDAのトイレには庶民派どころか、他のスーパーでは見られない画期的なサインが記されてあったのだ。

「全ての障がい者が目に見えてわかるとは限らない」という言葉とともに、男女のトイレマークに並んで車椅子のマークがある。通常障がい者用のトイレには車椅子だけが描かれており、こうした一文は見られない。しかし、このサインを偶然見つけたスーパーの買い物客がFacebookの「Crohn’s and Colitis UK」に投稿すると、たちまち拡散され大反響となった。

多くのフォロワーがASDAの障がい者をサポートする姿勢に感動。「ついに、見た目ではわからない障がい者も社会に認識してもらえる時代になったのか」「自分は長年クローン病を患っているが、毎回障がい者用トイレを使うと非難の目を向けられるからこれは助かる」「よくやった。なんていいサインなんだ。これで大声で批判されなくても堂々と使えるよ」といった称賛の声が寄せられている。

英紙『Metro』は現在、ASDAの各店舗のトイレにこのサインが設置されているか本社に確認中だそうだ。

出典：https://www.facebook.com/crohnsandcolitisuk
（TechinsightJapan編集部　エリス鈴子）