米国各地でデモや銃撃事件が起きるなど、白人警察官と黒人市民との関係はまたしても非常に悪いムードに包まれている。この最悪のタイミングで、なんと黒人の警察官が婦女暴行につき告発された。しかも犯行は1度や2度ではなかったという。

カリフォルニア州の警察がこのほど大変痛い身内の不祥事を明らかにした。過去の複数の事件がもとで21日に起訴されたのは、サンフランシスコ周辺各地で警察官として勤務していたノア・ウィンチェスター（31）。勤務の最中に複数の女性を強姦した容疑に対する罪状の内容は22件で、非常に重い刑罰を言い渡される可能性があるようだ。

2006年にサクラメント署の警察官として働き始めたウィンチェスター。理由は明らかにされていないが2007年にはいったん解雇され、2009年にロス・リオス警察で働くようになった後、昨年1月からはサンマテオ署に勤務。女性に対する性的暴行が始まったのは、サクラメント署の管轄である「ロス・リオス・コミュニティカレッジ」に勤務していた2013年ごろとみられるという。昨年10月、1人の女性による被害届を受けてサンマテオ警察はウィンチェスターに休職を言い渡して捜査を開始。少なくとも女子学生5名が被害にあったことが判明し、今年2月にはサンマテオ警察に辞職願を提出していた。

2014年には『American River College Newspaper』という学生新聞に、“女子大生のことは命がけで護ってみせる”などと勇ましいことを述べていたウィンチェスターだけに、彼の人柄を信じていた近隣住民の間にも衝撃が走っているもよう。ほんの数か月前からサクラメントの数十km南にあるストックトンの町に暮らすようになったウィンチェスターについて、隣人のクワジ・モーゼスさんは『FOX40』の取材に「彼は奥さん、子供さんたちと袋小路型のこのコミュニティに引っ越してきましたが、やけにたくさんの車が出入りするためおかしいなと思っていました」と語っている。

現在、拘置所に身柄を拘束されているウィンチェスター被告について、設定された保釈保証金は日本円にして3億円超。検察当局はサンマテオ郡にも被害女性がいるものとみて調べを続けているという。

出典：http://fox40.com
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）