離陸前のセーフティ・インストラクションで使用方法を案内される酸素マスクや救命胴衣。はじめて飛行機に乗った子供などは「万が一」の意味をよく理解できないため、実物を見てみたくなるのは当然であろう。だがそれをやってしまうと罰金刑をくらうそうだ。このほどベトナムで…。
そのアクシデントは今月14日にベトナム・ゲアン省のヴィン市を出発し、ホーチミン市に向かっていたベトナム航空機のフライトで発生した。乗客のグエン・チュン・Dさんは救命胴衣を興味本位で取り出して広げ、客室乗務員に説教をくらってしまった。さらにこの件はノーザン空港局(Northern Airport Authority)に報告され、「民間航空機における緊急脱出および救命機具についての安全規約に違反」とみなした彼らは18日、グエンさんに米ドルにして89.6ドル(約9500円)の罰金を支払うよう告げたという。
空の旅における軽はずみな行為で同空港局から罰金刑をくらう、これは決して珍しいことではない。昨年には、名古屋発ベトナム航空のフライトでホーチミンのタンソンニャット国際空港に降り立った日本人男性が、トイレでの喫煙を理由にその2倍もの罰金支払いを命じられている。
また飛行機の安全な運行に支障を来すほどの深刻な違反行為があった際、その罰金はもっと高い。2014年にはハノイからザライ省プレイク市に向け離陸しようとしていたベトナム航空機のフライトにて、乗客が「新鮮な空気を吸いたい」と非常口を開けようとして470ドル相当の罰金をくらったという。
出典:http://tuoitrenews.vn
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)