ドイツ・ミュンヘンの大型ショッピングモールで22日午後6時ごろに発生した銃乱射事件。金曜の夕方、仕事帰りの人々がショッピングや食事を楽しんでいた中で起き、犯人逃走との現場の報道には公共交通機関がストップ。バイエルン州全域に厳戒態勢が敷かれていた。午前2時15分(現地時間)を過ぎたところ警察が記者会見を開始し、最新情報のほか各種の交通機関が再開となったことが伝えられた。
ミュンヘンの警察当局が行った記者会見では、「この銃乱射事件では犠牲者が9人、負傷者のうち病院に運ばれたのは21人でうち重体が確認されているのは3人。最初の発砲は17:50にファストフード店で、続いてショッピングセンターで銃を乱射した。容疑者はミュンヘンに暮らしていた18歳のイラン系ドイツ人でイラン・ドイツ両国籍。おそらく単独犯で現場から離れたところで自殺したため、死者は合計10人。市内では100人以上が避難し、いくつかのイベントが中止となった」との情報が発表された。
事件の現場となったのはミュンヘン中央駅から地下鉄で10分の、駅に直結しているバイエルン州最大のショッピングモール「オリンピア・アインカウフツェントラム(Olympia Einkaufszentrum)」。日本人向け旅行ガイドでは「オリンピア・ショッピングモール」として紹介されていることも多い。
ドイツ・バイエルン州では18日にもヴュルツブルク中央駅付近を走っていた列車の中で、アフガン難民の少年が斧を振り回して周囲の乗客に危害を加える事件が起き、人々を震撼させていた。こちらに関しては「イスラム国(IS)」が犯行声明を出しており、人々は引き続き強い緊張を強いられている。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)