自閉症の女性に対する思いやりの心を持っていなかった親族たち。このほど米ルイジアナ州で、なんとも無慈悲ないとこら5名が逮捕・起訴された。その女性を監禁しながら売春を強要し、収益を上げていたという。
州都バトンルージュの北東に位置するルイジアナ州アミテ市で、ある家の庭に設置されたケージに若い女性が監禁されていることが発覚し、警察がその保護にあたったことを地元メディアの『wdsu.com』が伝えている。女性は22歳で自閉症を患っており、防水のためブルーシートで覆われていた犬小屋さながらの檻で暮らしていた。身の回り品のほか排泄のため容量19リットルのバケツが用意されており、逃げることができないよう檻は常に施錠されていたという。
タンギパホア郡保安官事務所が発表したところによれば、監禁、虐待、売春の強要などにつき先月30日に逮捕されたのは女性の親族である男女5名。年長の順にテリー・ノープ(43)、レイライン・ノープ(40)、ジョディ・ランバート(21)、ブリジット・ランバート(19)、テイラー・ノープ(18)で、“出張依頼”の電話を受けてはその女性を派遣し、売春の報酬を横取りしていた。保護された女性は病院の検査で栄養失調と多数の虫刺されの痕が確認され、ルイジアナ州の成人健康福祉課の保護下におかれている。またその家には未成年の子供が4名おり、そちらも児童家庭局が保護しているという。
アメリカでは昨年秋、ペンシルベニア州フィラデルフィアの55歳の女とその娘ほか3名が結託し、複数の障がい者を誘拐しては自宅ボイラー室に監禁という事件が起きていた。目的は彼らが受給する福祉手当。2001年から約10年にわたって計21万2000ドルもの給付金を横取りした上、障がい者が抵抗すれば暴行を加えていたことがわかっている。
出典:http://www.wdsu.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)