まさか自分の息子が大麻を自家栽培しているとは思わなかったその父親。そもそも自宅の庭に大麻が生えていると誰が想像するだろう。雑草だと思い、次々と刈り取った大麻を焼却した父親に息子は激怒。そしてこの息子は世間や警察を呆れさせる行動に出た。
「こんな雑草を燃やして通報されるとは! これ(大麻)を息子が大事に育てていたって?」
警察が突然自宅に現れ、庭で事情聴取が始まった時、父親はおそらくそう叫びたかったに違いない。オーストラリア北部の町ハンプティー・ドゥーでこのほど、自宅の敷地で大麻を自家栽培していた男が「俺が大事に育てた大麻を父親に燃やされた」と警察に怒りの通報をした。なんとマヌケなと人々の苦笑を誘っている。
ノーザンテリトリー警察のルイーズ・ジョーゲンセン署長が発表したところによれば、取り調べに対して息子は庭で大麻を栽培、所持していたことは認めたものの、密売に関しては否認している。最終的には肝心の大麻が焼却されてしまったため、証拠不十分として不起訴処分となり、現在は親類宅で暮らしている。だが、今後は要注意人物として長期にわたり警察にマークされる可能性もありそうだ。
息子は警察に通報した理由について、「大麻の栽培や所持は確かに悪い。けれど、人が大事にしているものを勝手に刈り取って焚火になんて使った父親の方がもっと悪いでしょう」と話したそうだ。その表情は一貫して「なぜ父親がお咎めなしなのか? 不思議でならない」といった様子であったという。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)