米『Fox News』の人気ニュースキャスターとして2005年から活躍したものの、先月23日にいきなり姿を消していたグレッチェン・カールソンさん(50)。面談時にセクハラ行為があったとして、このほど同社の最高経営責任者を提訴。関係者の間に激震が走っているもようだ。
ミス・ミネソタを経て1989年にミス・アメリカに輝いた才色兼備で、その美しいパワーに女性誌とのインタビューも絶えないグレッチェン・カールソンさん(50)。ジャーナリストとして『Fox News/Fox&Friends』などの顔として11年にわたり活躍していたほか、私生活では有名野球選手の代理人を務めてきたケイシー・クローズさんと1997年に結婚している。一方、彼女に「セクハラ行為があった」として訴えられたのは『Fox News』のCEOであるロジャー・エイルズ氏(76)。妻エリザベス・ティルソンさんとの間には子供が1人いる。
弁護士を通じて「今年6月、『Fox News』から不当に解雇された。エイルズさんとの面談で仕事上の不平不満を口にしたところ、むしろ性的関係を求められ、それを拒否したことが原因でした。これは女性に対する不等な扱いです」と訴えているカールソンさん。これにエイルズ氏側は「事実無根で大変な迷惑。契約の更新が思ったようにいかなかったことへの腹いせだろう」と真っ向から対抗姿勢を見せている。ただしこの問題を憂慮して、親会社の「21世紀フォックス」が調査を始めたとの情報もあるようだ。
アメリカのテレビ局ではパワハラ、セクハラの訴訟騒ぎがいささか頻繁に起きている感があるが、やはり看板ニュース番組の女性キャスターが本人の意思に関係なく解雇されてしまうケースが多い。しかしその理由のほとんどが「ハイビジョン映像にも耐えられる素肌の持ち主を」ということ。スポンサーや局はビジュアル面で若返りを図りたいのである。それを考えれば、“カールソンさんは50歳にして言い寄られたなんて捨てたものではない”との声も聞こえているようだ。
出典:http://www.usmagazine.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)