多くの子供が「自分の家庭は中流階級だと思う」と言う日本とは異なり、米国には親の経済力、家族構成、生活環境など「いわゆる“生まれる星の下”に恵まれなかった」と言う子供たちがゴマンといる。なかには家計を支えるため、この少女のように街でキャンディ売りをしなければならない子もいるのだ。このほどカリフォルニア州で…。
このほど『CBS Los Angeles』などが、アンディ・リサラガさんというユーザーによりFacebookに投稿された1本の動画が大変な話題となっていることを伝えた。撮影された場所はロサンゼルスのダウンタウンから35kmほど東に位置するローランドハイツという街。スーパーマーケット「ターゲット」の店先で黒人の少女が箱に詰めたキャンディを販売していたところ、不法な商売であることを疑った高齢の白人女性が彼女を上から見据え、「販売許可証を見せなさい」と威圧的に迫った。
シクシクと泣き始めたその少女にさらに説教を繰り広げた女性。そこに現れたのは、黒いTシャツを着たジェイ・ロペスさんというヒスパニック系の中年男性であった。「もう勘弁してあげなさいよ。こんな気の毒な子を責めて泣かせるなんて、あなた恥ずかしくないんですか?」というジェイさんに、女性は「いいえ、なぜ私が恥ずかしい思いをするのよ」と知らん顔。らちが明かないと判断したジェイさんはこう言い放った。
「これ全部でいくらだ? 80ドル? よしわかった。俺が全部買ってあげるぞ。街のみんなにこのキャンディを配ってやろう。」
年金生活もさぞや金持ちであろう白人女性に叱られ、泣くしかない少女の姿は非常にハートブレーキング。そしてジェイさんの力強い援護は実にハートウォーミングであるが、それも彼がこの少女のおかれている生活環境や苦悩を痛いほど理解しているからに違いない。この動画の閲覧回数はあっという間に600万を突破したという。
出典:dailymail.co.uk
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)