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writer : flynn

【海外発!Breaking News】研究所で遊んだ子供らHIV陽性の血液に触れる 保護者はパニックに(南ア)

南アフリカ・ダーバンのピーターマリッツバーグで3~7歳の子供たちが、ある研究所内にて血液サンプルで遊んでいたことが発覚した。しかもその血液はHIV陽性であったことが分かり、現在親たちはパニックに陥っている。

6月26日、シンジ・ムゼムブさんの子供が手を血に染めて帰宅してきた。何があったのかと子供に訊ねると「モンスターを殺していた」と言う答えが返ってきた。何が起こったのか分からないまま、翌日、ムゼムブさんが子供を学校へ連れて行くと、他の保護者から子供たちが実際に何をして遊んでいたのか、その恐怖のストーリーを聞かされることになった。

目撃者である3歳の子の親によると「子供たちは校庭で遊んでいたのだが、戻ってきたと思ったら試験管などを手に持っており、体中に血がついていた」と言い、その光景が今でもトラウマになっているそうだ。どうやら子供たちは探検さながら近所の研究所へ行き、血液サンプルや試験管などをおもちゃだと思って遊んでいたようである。

そこで保護者らは、学校の近くにある個人の研究室を持つントンビフィキレ・ンニシさんという女性医療技術者のもとを訪ねた。ンニシのさんの研究所では血液関係の病気についての検査を行っており、彼女の保管する血液サンプルがHIV陽性と診断された患者のものであることを告げられたのだ。

そのことを聞いた親たちは戦慄し、慌てて子供を診療所へと連れて行った。幸い検査の結果HIV陰性と分かり安堵したものの、睡眠障害、下痢、嘔吐などを患っている子供もいるという。

保護者らは警察へ通報したが、警察は一向に取り合う様子を見せない。一方で感染症医療機関の教授によると、研究所内のサンプルの保管、安全の規律は非常に厳しく定められるべきであると述べている。ンニシさんの研究所はフェンスで囲まれてはいるものの、門がないため誰でも入れるようになっていた。また研究所が学校の隣に位置しているという点でも安全面はさらに考慮されるべきはずであり、管理が非常にずさんという点で警察の捜査が必要だと教授は主張している。

州保健省からはまだコメントは出されていないが、子供たちは現在、地域感染症施設で検査、適切な治療を受けている。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)