ジョニー・デップ、アリス・クーパー、そしてジョー・ペリーから成るロックグループ「Hollywood Vampires」が米時間2日、首から下が麻痺したファンに対面し大感激させた。

「Hollywood Vampires」のショーを観るべく、前売りチケットを購入し楽しみにしていたアマンダ・カリーさん。しかし彼女は2015年にステージ4の膠芽腫と診断され、緊急手術を経て化学療法と放射線治療を受けたものの、今年5月に体調が悪化。脚が動かなくなり、待望のショーを前に首から下が麻痺してしまったという。

そんなアマンダさんは、10歳の頃にジョニー・デップの大ファンに。そこで「ジョニーに会わせたい」と彼女の友人が行動を起こし、地元の救急救命士がアマンダさんを救急車に乗せてショー会場に連れて行くことに同意。会場に到着したアマンダさんの救急車にジョニー、アリス・クーパー、ジョー・ペリーが足を運び、そこで対面が実現したのだ。

「素晴らしかった。本当にアメイジングな経験だったの。夢に見てきたこと、いえ、それ以上のことが叶ったわ。人生で最高の出来事だった。」
「ジョニーは理解があって優しい人だった。すごくカッコ良いし！　たくさん話してくれたわ。チャーミングで面白くて良い人なの。」
「ジョニーに“このガンとしっかり闘うんだ”と励ましてもらったわ。」

そう喜びを明かしたアマンダさんは、バックステージからショーを鑑賞。その日メンバー達は「このショーを俺達の友人アマンダに捧げたい」とも述べ、感激したアマンダさんは「最高のショーだった」「ジョニーの演奏は素晴らしかった」と語った。ちなみにジョニーは「ショーの後に会おう」という約束もしっかり果たし、今後も闘病を続けるアマンダさんを励まして喜ばせたという。

そのジョニーは現在、アリス・クーパーとツアーを続行中。ジョー・ペリーは10日にステージで倒れたが、状態は安定しており回復し次第ショーに復帰予定とのことだ。
（TechinsightJapan編集部　ケイ小原）