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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】先天性眼病の母に10人の子 5人に遺伝も支え合う豪ファミリー

遺伝することが認められている先天性白内障。その病に悩む人のほとんどが子作りをためらうと言われている中、オーストラリアには前向きに妊娠・出産に挑む夫婦がいた。子供にその病が現れる確率は半分かそれ以下。だからこそ「兄弟姉妹の間に助け合いや慈しみの心がはぐくまれる」というのである。

シドニー近郊のペンリスという町で、障がいに負けることなくにぎやかに暮らしている大家族を豪メディア『dailytelegraph.com.au』が紹介し、大きな反響を呼んでいる。母親のヘザー・マッキンタイヤーさん(41)は遺伝性の眼病である「先天性白内障」の末に視力を失っていたが、テレマーケティングのコールセンターで働いていた19歳の時、15歳年上のパーソナルトレーナーをしているギャリーさんと出会い半年のデートを経て結婚。愛情深い夫との間になんと10人もの子に恵まれ、新鮮な食材を求めて食事の支度にも手を抜かないなど家族のために実によく頑張っている。

子供たちは上から順にカートさん(20)、セバスチャンさん(19)、ジャクリーンさん(16)、キラマちゃん(13)、ランス君とキラン君(11・双子)、クインテッサちゃん(8)、ジャシンタちゃん(5)、アーノルド君(4)、マイフォニーちゃん(1歳3か月)。幼児期の子供たちには、居場所を知るためジャラジャラと音がするブレスレットや鈴のついた靴下を着用させていたという。心配された眼病の遺伝だが、うち5名に幼くして弱視が認められておりその確率はまさに50%であるようだ。またセバスチャンさんが幼くして眼の手術を受けた際、一緒に手術を受けたヘザーさんは今、強い光があれば鮮やかな色だけはわかるようになっている。

病に対する絶望感や不安の中で前に進めない人々が多い中、幸せを追い求めあえて前向きに“闘う”道を選び、子供の宿題もしっかりと点字によりサポートしてきたヘザーさん。彼女の導きは「厳しくも温かく愛情に満ちている」と子供たち。しかしギャリーさんやヘザーさんは、年長者が年少者の入浴を世話し、食器洗い、食事の支度、バスルームの清掃なども文句を言わずやってくれる子供たちこそがとても誇らしいとしている。

9年前、車の所有を諦めるという条件で購入したマイホームのいくつかの子供部屋は2段ベッドが並び、健常な者と盲目あるいは弱視の者の組み合わせとなっている。そんな体制の中で、家族全員が健常者と障がい者が共に生きることの大切さを日々実感しているそうだ。しかし「だからと言って特別な待遇や甘やかしをすることはしません。視力に障がいがあっても将来はしっかりと自立して欲しいからです」とヘザーさん。夫妻は今、もう一人くらい子供が欲しいと考えているそうだ。

出典:http://www.dailytelegraph.com.au
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)