駐車すると決めたら「空き」マークのブースに頭からサクッと車を突っ込むだけでOK。あとはいかだ型をしたパーキング・ロボットが無数の車を整然と管理してくれる。中国発のそんな“スマート・パーキング・ロボット”の話題が関心を集めているもようだ。

車を所有する人口が一気に増えた中国の都市部では、駐車場を利用するにも空きスペースを探すこと自体がひと苦労である上、どんどん幅が狭くなっているため車庫入れ技術の劣るドライバーが隣の車をこすってしまうトラブルがあとを絶たない。そんなパーキング下手な人々にとっての救世主となるべく、このほど中国でいかだ型の“スマート・パーキング・ロボット”が開発されたそうだ。

1日、YouTubeに“Brilliant new smart parking robot finds a space and slots in your vehicle in just 120 seconds”というタイトルで投稿された動画によると、その契約駐車場の利用者は“Available（空）”マークのブースに頭から入って車を降り、カードで画面操作を行うのみ。その後自走式のロボットが走ってきて車の下に滑りこみ、フロアパネル全体を持ち上げると然るべき場所に車を移動してくれる。ロボットの最高速度は1.5メートル/秒、重量は最大2.5トンまで耐えられるという。

この珍しいタイプの無人搬送車（Automated guided vehicle）を開発したのは深セン市にある「Shenzhen Yee Fung Automation Technology」。わずか120秒で完璧な駐車を可能にしたこのロボットの話題は英メディア『mirror.co.uk』も伝えており、世界の各都市で需要があるのかもしれない。なお商業施設などの多層式の駐車場では混雑する時間帯があるが、同時に最大100台までのロボットが稼働可能であるそうだ。

出典：http://www.mirror.co.uk
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）