腹痛で医師の診察を受けた20代の中国の男性。検査の結果、男性には腎臓が4つもあることが分かったという。『scmp.com』が伝えている。
立っていることができないほどの腹痛に襲われ、地元の小さな病院の戸を叩いたのは中国・貴州省開陽県に住む28歳のワン・カイランさん。そこでは手に負えないと貴陽市の病院を紹介された彼は、検査により医師から4つの腎臓があることを告げられた。そのうちの1つは感染症を起こしており、今月15日にワンさんはこの病院で手術を受け、痛みの原因になっていた腎臓が摘出された。経過は順調であるという。
彼を担当した医師は「20年も泌尿器科にいますが、4つも腎臓があるケースは初めてです」と語っている。『theguardian.com』によると、腎臓が3つ、または4つある重複腎は人口の1%ほどに見られるが、完全な腎臓が形成されることは珍しいそうだ。
家族はワンさんについて「幼い頃からとても元気で、食欲も人一倍旺盛でした。感染症を起こしていなかったら腎臓が4つあるなんで気がつかなかったでしょう」と話す。ただ、ワンさんの祖母や父親、姉は手や足の指が他の人よりも多く、ワンさんの重複腎と何らかの関連があるのかもしれないと述べている。また、ワンさんが暮らす開陽県の村では双子の産まれる確率が非常に高いそうだ。
臓器が通常より多いケースは腎臓だけに限らないようで、男児が2本の陰茎を持って生まれる二陰茎体は550万人に1人の割合で見られるという。また子宮が2つある重複子宮においては、イギリスでは1000人に1人の割合で発現すると言われている。
出典:http://www.scmp.com
(TechinsightJapan編集部 A.C.)