5日の午後1時頃、台湾・新北市坪林の渓流で洪水が発生し、沢登りをしていたツアー客とガイドスタッフ合わせて24人が巻き込まれた。この事故により4人が死亡、1人が行方不明になっている。台湾北部ではここ数日大雨が続いており、5日の坪林山間区の雨量は1時間に100ミリを超えていた。『蘋果日報』などが伝えた。
警察によれば、沢登りツアーに参加していたのは台湾のメディア通信会社の従業員とその家族の18人で、インストラクター3人とガイドスタッフ3人が引率していた。
沢登り中に豪雨に遭い、渓流が増水したためインストラクターは中止を決定。山壁に沿って引き返していたところ洪水に巻き込まれた。18人は泳いで岸に上がったが、6人が流されたという。
妻と12歳の娘を連れて参加していた男性は、洪水が押し寄せて来た際とっさに一番近くにいた娘の手を掴み、必死に岸へ上がった。すぐに引き返して妻を助けようとしたが、間に合わなかったそうだ。
消防局は200人を動員し、捜索を開始。同日午後4時半の時点で3人の遺体が見つかっている。翌6日朝には、行方不明になっていた15歳の少女と13歳の少女が発見された。15歳の少女は自力で岸に上がり民家に助けを求めたという。13歳の少女は息を引き取っており、この少女の母親も前日に遺体で発見されている。
警察と消防では動員数を370人に増やし、最後の行方不明者の捜索を続けている。
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(TechinsightJapan編集部 片倉愛)