薬の思わぬ作用により、彼女の中に密かに眠っていたカニバリズム(人肉嗜食)が目を覚ましてしまったのか。それともその薬が持つ危険な幻覚作用によるものなのか。このほど米ニュージャージー州で、危険なドラッグに溺れていた女が「食べてやる」と周囲の人々の顔に次々と噛みつき、暴行罪で逮捕された。
ニュージャージー州ニューアークで5月8日深夜、自宅でアルコール飲料にコカインとメタンフェタミン(=クリスタルメス)を混ぜた危険なドラッグカクテルを飲み、友人の顔を食べようとしたリンディー・ステュワートという女。子供がいる37歳の母親で、その後現場に駆けつけたボーイフレンドに対しても同様の蛮行を働いた。
通報により警察官が駆けつけると、顔を噛みつかれた友人のマイケル・マリクルさんが出血しながらもリンディーの体をねじ伏せていた。警察官にも大暴れのリンディーであったが、ほぼ同時に到着した交際相手のロッキー・ロウズさんに対してもガブリ。彼は『Times of Wayne County』紙の取材に、「押さえつけようとして私は胸と脇の下を噛まれました。リンディーは“あなたを愛している。この人たちをここから出て行かせて”と喚いたり、“アリスを月に連れて行って殺す”などと言っては奇妙な馬鹿笑いを続けるのです。私は大変な痛みと屈辱感でいっぱいでした」と語っている。
リンディーは「ニューアーク・ウェイン病院」で精神面についての詳しい検査を受けた後、第三級暴行罪の容疑で逮捕・起訴された。設定された保釈保証金は2,000ドルだが、それを支払ってくれる者はいないもようだ。依存性の高いコカインと、日本でも闇市場に出回り、激しい錯乱、幻覚、妄想による奇行で知られるメタンフェタミン。これらで脳が侵され、体を滅ぼす人々はその前にまず歯を失い、老け込み、顔の表面には特有のかさぶたが現れるものである。
出典:http://www.thesun.co.uk
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)