米ネブラスカ州オマハのメディア『WOWT NEWS』が、ある遊園地で起きた恐ろしいアクシデントの話題を伝えた。少女はすべての頭髪を失うなど重傷を負っており、現在も病院のベッドにて懸命な治療が続けられている。

このほどネブラスカ州のオマハで、メキシコ人コミュニティのためのフェスティバル『Cinco de Mayo Omaha』が開催された。雄牛の1マイルレース、カーニバルのパレード、バンドによるコンサートや移動遊園地など様々な楽しみが詰まった4日にわたる一大イベントであったが、そこで8日午後1時半ごろ、非常に深刻な事故が起きてしまった。

ネブラスカの大病院「Nebraska Medicine」にて現在、懸命な治療が続けられている11歳のエリザベス・ギルリースちゃん。いとこと一緒にこのフェスティバルに遊びに来て、遊園地のアトラクション“King’s Crown”に乗ったところイスから滑り落ち、その長い髪の毛はあっという間に回転軸に絡め取られていった。頭皮が剥げてしまった部分もあり、全身が受けたダメージも相当なものであるという。

この画像は病院で記者会見を行った家族の様子だが、変わり果てた姿で病院のベッドに横たわるエリザベスちゃんについて、母親のヴァージニアさんは「娘は長い髪がとても好きでした。現在は手を握り合うことで意思疎通を図っています。頑張っている娘のためにも私は病室で涙を見せるわけにはいきません」と、そして父親のティモシーさんは「最愛の娘が今後、目を覚まして腕や足を動かすことが出来るどうかはまだ分からないと言われています」と涙ながらに語っている。

エリザベスちゃんに異変が起き、ひどく出血する様子を見て人々が絶叫する中、なんとマシンは制止するまで5～10分ほどかかっている。しかもそれを行ったのは、マシンのオペレーターではなくアトラクションの出入り口付近にいたジョリーン・シスネロスさんという来場客の女性であった。彼女はプラットホームに乗り物が戻るようポイントを切り替えたことを説明し、「どうかエリザベスちゃんが助かりますように」と家族とともに祈りを捧げている。

乗り物類の所有者でオペレーターの管理者でもある会社は、「安全を最優先にしております」と述べて警察による事故原因の調査にも協力しているが、エリザベスちゃんのファミリーは「事故が起きた時、その現場に娘を助けられる人がなぜ誰もいなかったのか。マシンのオペレーターが何も問われないのはおかしい」と彼らの責任をあくまでも追及したいとしている。

出典：http://www.wowt.com
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）