アメリカ・アリゾナ州で40代の男がささいなことで怒りを爆発させ、飼い犬の首を絞めて殺害すると火のついたBBQグリルに放り込んだ。『cbsnews.com』が報じている。

今月14日、アリゾナ州マリコパ郡グッドイヤー在住のパトリック・ゼイン・トンプソン（42）は自宅で17歳の娘が着ていたTシャツを見ると突然怒り出した。「このTシャツには悪魔が宿っている」などと口走った彼は、庭に置いてあったBBQのグリルの中に入れて燃やした。

その後、4人の子供たちがいる家の中に戻ってくると「何か恐ろしいことが起こる。自分か、（6歳の）長男か、犬か。家族の中の男を犠牲にしなければいけない」と家族に話し、体重7キロにも満たない小さなプードルを鷲掴みした。家族は犬に危害を加えないよう懇願したがトンプソンは聞き入れず、プードルの首の骨を折ると絞殺。その後「これでは神への犠牲にはならない。この犬を火の中に入れなければ…」と言い、外に飛び出していったという。

家族からの通報を受け警察が駆けつけた時には、トンプソンは腕に自傷行為をして家の前で倒れていたとのこと。プードルはグリルの中で息を引き取っていた。

警察の取り調べに対し、トンプソンは「悪魔が俺に囁きかけた。神のために行った」などと話している上、その日にマリファナを吸っていたことを認めている。

トンプソンはケータリングサービスの会社を個人で運営しており、今回プードルを燃やしたBBQのグリルは会社で使っているものだという。近所の評判も良く、彼を知る人はみな「なぜこのようなことになったのか。理解できません。父親としてもビジネスマンとしても立派な人なのに…」と首をかしげる。

動物虐待、家族に対する脅迫、暴行罪などで現行犯逮捕されたトンプソンの保釈保証金は2万ドル（約220万円）に設定されているが、トンプソンの妻は「夫にはしっかり罪を償って欲しい」と語っているという。

出典：http://www.cbsnews.com
（TechinsightJapan編集部　A.C.）