円盤のような形状で、床を掃除しながら移動していくお掃除ロボット。日本では2010年に26万台が販売されたが、2018年には90万台を見込んでおり、徐々に生活に浸透してきているようだ。共働き世帯や高齢化社会が進み、家事を助けてくれるロボットに期待が高まる中、最新人工知能を搭載したお掃除ロボット『inxni(インクスニィ)』が今月下旬に日本で発売となる。レーザースキャンだけでなく内蔵カメラも搭載、リアルタイムで物やペットなどをしっかり認識して効率的な掃除が可能だ。
『inxni(インクスニィ)』新商品発表会が10日、都内にて開催され、発売元となるShenzhen Silver Star Intelligent Technology Co., Ltd.(以下、Xrobot)代表取締役社長・楊志文氏と日本総代理店となるリプリ株式会社代表取締役・川崎洋子氏が出席した。
『inxni』は、中国のお掃除ロボットメーカー『Xrobot』の最新機種だ。『Xrobot』はお掃除ロボットメーカーとして中国第2位の資産規模を誇り、特にオーストラリアではお掃除ロボットの1/2のシェアを占めている。
発表会で楊氏は「世界でも日本は特に品質に厳しい国」と表現しつつ、「日本のロボット掃除機市場に参入する準備ができました」と述べており、このたび満を持しての進出となる。楊氏が他社製品と比べて特に自負しているのは「ナビゲーションシステム」とのこと。「レーザーだけでなく内蔵カメラを搭載し、本体プラス両脇1cmの幅(の箇所)まで入るシステムです。内蔵カメラを搭載したのは、世界的に見ても初ではないか」と胸を張る。
実際に、家具があり人がいる部屋で『inxni』が掃除する様子を見学した。すると、4脚の椅子の脚の間をギリギリでありながらも、『inxni』はぶつからずにスイスイ動いていく。それもそのはず、『inxni』は、物や人やペットなどを7m先まで、最小2cmまでを感知できるのだ。そしてリアルタイムで2Dマップを作成・更新、掃除プランを立案し、掃除を実行していく。そのマップはスマートフォンのアプリで表示することができ、掃除した部分は色が変わっていくので明確だ。すべての操作はWi-Fiで接続したスマホやタブレットで確認可能、まるでゲームのような感覚で操作できる。
動きについても楊氏が「今までのロボット掃除機のように乱暴な掃除は行いません」と説明した通り、ジグザグではなく規則的に動くため、同じ面積でも掃除時間が短く済む。充電ドックに戻るときもしっかり最短ルートをたどり、充電が終わるときちんと充電前の箇所に戻り、そこから掃除を再開するというから、掃除し残すことはない。
掃除自体も、掃き込み・叩き・吸い込み・艶出し・フィルターという5つの要素により、高い掃除力を実現。「掃き込み」には、サイドの長いブラシが活躍、「艶出し」ではメインブラシが1分間に2000回転しながらゴムとナイロンブラシで床を磨いて光沢を出す。フィルターでは、ダニなどの死骸、埃、細菌のほかに、中国製品だけあってpm2.5対策もバッチリだ。
『inxni』は、5月中に家電量販店の店頭に並ぶ予定。オープン価格であるが、99,800円(税別)を想定しているという。
■『inxni』 http://xrobot.jp/
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)