眼球を持たずに生まれてきた赤ちゃんを育てているイギリスのある女性。一生にわたり視覚というものを持たないわが子であったが、なんとスイミングに大きな楽しみを見出したもよう。美しすぎる天使のような笑顔を捉えた動画が話題となっている。
ママのダニエル・デイヴィスさん(25)と一緒のベビースイミングを存分に楽しんでいるのは、英ウェールズ南部の町ニューポートに暮らすデイジー・スミスちゃん。1歳1か月の可愛い女の子である。水との戯れの中で時には歓喜の叫び声をあげ、時にはリラックスした表情や笑顔を見せるデイジーちゃんだが、実はごく自然なこの笑顔には特別な価値と感動が詰まっているようだ。
なんとデイジーちゃんは生まれつき眼球を持たず、家族の笑顔や面白い絵本、楽しいおもちゃを見て笑うという経験がない。ダニエルさんとパートナーのアンドリュー・スミスさん(31)は、妊娠中の超音波検査でイギリスでは出生1万人に1人の割合で発生するという非常に稀な「無眼球症」を医師から告げられていた。脳の隙間にのう胞もあることが分かり、中絶を勧めてきた医師。しかし暗闇の世界にしか暮らせなくとも匂い、音、感触、味、そして家族の温かいケアを頼りに赤ちゃんはきっと成長してくれると信じ、2人は出産を決意したという。
水泳が大変得意であったダニエルさんは、デイジーちゃんを生後6週目で初めてプールに連れて行った。てっきり泣き叫んで嫌がるものと覚悟していたが、チャポンチャポンという音、肌を穏やかに包む温かい水の感触にママのお腹の中を思い出すのか、デイジーちゃんは最初から水と戯れていたとのこと。今では笑い声すらあげるようになっているデイジーちゃん。その満面の笑みが見たくてたまらず、ダニエルさんは「Serennu Children’s Centre」で行われる週1回の親子スイミングが待ちきれないそうだ。なおプールでののびのびとした動きは、デイジーちゃんがいずれ始める歩行訓練にも大きく寄与してくれそうだという。
出典:https://www.youtube.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)