イギリスから恐ろしいDV事件の裁判の話題が飛び込んできた。昨年6月のある深夜、アパートの4階の廊下でガールフレンドとの口論を激化させた男は、カッとなってバルコニーから彼女を突き落としたのであった。

英ハートフォードシャーのヘメル・ヘムステッドで昨年6月30日午前3時ごろ、アパートの4階バルコニーから交際相手のダニエル・ハモンドさん（21）を突き落とし、重傷を負わせたジョン・マカリーアという24歳の男が殺人未遂容疑で逮捕されていた。

13.7メートルの高さから落下したダニエルさんはロンドンの「セント・メリーズ病院」に搬送されたが、頭蓋骨骨折および脳挫傷と頭部のダメージは激しく、腹部においても内臓の損傷が確認された。現在も完全な回復には至っておらず、聴力、記憶、言語などに障がいが残っている。

「殺すつもりなどなかった。バルコニーから落ちる様子を自分は見ていない」とジョンは犯行を全面的に否定したが、昨年11月、3週間にわたるセント・オールバンズ刑事裁判所での裁判で有罪が確定。検察官のアドリアン・フォスター氏は「ジョンが背を向けて去ろうとした際、ダニエルさんにちょっとした言葉を放たれて逆上した。バルコニーに彼女を追い詰めたところ蹴られたため、その足をすくい体ごとバルコニーの柵越しに突き落とした」などと語り、殺意があったことを主張していた。

そんなジョンに対して、このほど懲役20年の実刑判決が言い渡された。捜査にあたった「ベッドフォードシャー・ケンブリッジシャー・ハートフォードシャー重大犯罪課（Bedfordshire, Cambridgeshire and Hertfordshire Major Crime Unit）」のジェローム・ケント警部によれば、ジョンは以前にも交際相手に対する虐待の犯罪歴が確認されているという。

出典：http://www.thesun.co.uk
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）