米フロリダ州ウェストパームビーチの動物園でこのほど、マレートラが飼育班のリーダーであった女性飼育員を襲い、死亡させた。事故の原因について現在調査が進められており、公式ウェブサイトでは今週末まで全館閉鎖が告げられている。
フロリダ州の「パームビーチ動物園(Palm Beach Zoo)」で15日午後1時すぎ、マレートラの檻の中でオスの1頭が飼育班・班長のステイシー・コンワイザーさん(38)を襲撃する事故が発生した。
通報を受けてウェストパームビーチ署のパトカー、救急車、そしてフロリダ州魚類・野生生物保護委員会(Florida Fish and Wildlife Conservation Commission)の緊急車両などが続々と現場に駆け付けたが、トラは興奮しきっており、麻酔銃が効き目を表すまでステイシーさんにまったく近づくことができなかった。
ヘリで病院に搬送されたステイシーさんであったが、致命的な傷を負って大量に出血しており、残念ながら帰らぬ人となってしまったことを地元メディア『CBS12.com』ほかが大きく伝えている。なお作業の前には、安全確保のため見学者らは全員ギフトショップに避難させられたという。
体色は美しい赤茶色で縞の数が多いマレートラ。同動物園は23エーカーの広大な敷地に700以上の動物が飼育されており、マレートラは4頭。うち3頭がオスで繁殖の試みもなされていた。飼育員がリードしながら見学客がトラと対話を楽しむ“Tiger Talk”というショーが毎日実施されているが、事故はその準備中に起きたという。トラとふれあう経験も豊富なステイシーさんは、見学する子供たちのためにそのショーに熱心に取り組んでいた。
出典:http://cbs12.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)