「パリも万博を機にあのエッフェル塔を建てて大きく栄えた。だからドバイにも」とそのプロジェクトチーム。2020年の万博開催が予定されているUAEのドバイで、その大目玉となるのはブルジュ・ハリファの高さを超すスカイハイなタワーだそうだ。
政府も出資するドバイの開発会社「エマール・プロパティーズ(Emaar Properties)」が今、10億米ドル(約1,080億円)を投じて新しい展望台付きタワーを設けるというプロジェクトを進めている。このほど建築家サンティアゴ・カラトラバ氏を伴ってそう発表したモハメド・アラッバール会長は、「2,717フィート(828メートル)ある世界一のっぽなビル、ブルジュ・ハリファを見下ろすことになる」と語るなどたいそうご機嫌だ。
新しくタワーが建つのは、同社が「ドバイ・プロパティーズ(Dubai Properties)」と共同で開発にあたっている“Dubai Creek Harbour”というドバイの入り江にある港湾開発地域。将来的には9つの居住区と22軒のホテル、ヨットクラブやマリーナを擁する超セレブな町となるもようだ。
タワーは裾が優雅に広がる細身のシルエットが特徴で、外壁にスチールとガラスを多用したことからプラチナ色を基本にライトアップで何色かに輝くもよう。展望台は回転式。バビロンの空中庭園(吊り庭)にヒントを得たといい、ホテル部分やレストランはもちろん、植物が生えそろう屋上庭園も設けられる。2020年10月から開催の「ドバイ国際博覧会(Expo 2020 Dubai)」に間に合うよう、建設は今年6月後半~7月にスタートするとしている。
なお、ブルジュ・ハリファから“世界一のっぽ”というタイトルを奪おうとしている建設プロジェクトはほかにもある。サウジアラビアのジッダにて建設が始まっている「ジッダ・タワー(原案:キングダム・タワー)」は、完成すれば高さはなんと1,008mにもおよぶ。ブルジュ・ハリファ同じく米・建築家のエイドリアン・スミス氏によるもので、ドバイに建つ新タワーよりもややノッポになりそうだという。
出典:http://www.thenational.ae
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)