乗馬の愛好家が増える一方の近年だが、やはり馬の扱いに油断は禁物であるようだ。うしろ脚で蹴られれば良くて骨折、悪ければ命を落とすほか、重度の後遺症に苦しめられている人も少なくない。このほど英グロスターシャー州で、乗馬が大好きな小学生の女の子が死亡する事故が起きた。

グロスターシャー州のミセルデンで2日午前11時半ごろ、家族とともに馬でハンティングイベントに参加していたボニー・アーミテージちゃんという9歳の少女が、自身のシェトランドポニー“リンゼイ”に乗っていたところで別の馬に蹴られて転落。「グロースターシャー・ロイヤル・ホスピタル」に運ばれたが、残念ながら死亡が確認された。

今シーズンとしては最終回のハンティングであったというボニーちゃん。一家は乗馬およびハンティングの愛好家たちが集まる「コッツウォールド・ハント」というクラブに所属していた。「娘は大好きなポニーに乗っている時が一番幸せそうでした」と語り、深い悲しみと闘っているボニーちゃんの両親。「優しい心を持った本当に美しい女の子でした」として、クラブのメンバーたちも心からの哀悼の意を捧げているもようだ。

警察が聞き取り調査を行った結果、ボニーちゃんを蹴った馬はポニーよりやや大きいことが判明している。馬が怒って暴れるのは何らかの理由があってのこと。たとえば付近で甲高い声がした、暴れ始めたためになだめようとして近づいた、動揺していきなり手綱を緩めたなどがあれば、たとえ長年馬に慣れ親しんだ人であっても馬に蹴られたり振り落とされたりすることがあるという。

出典：http://www.gloucestershireecho.co.uk
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）