レイプ事件も多いが、結婚に関しても理不尽な“名誉殺人”が頻発しているパキスタン。このほど10代の新妻が、夫とその兄弟に殺されてしまった。処女でないことに彼らは「とんだ恥をかいた」と激怒したのである。
パキスタン中央部に位置するジャコババードで、まだ若い新妻が結婚初夜のベッドで無残にも殺害された。ジャコババード警察の発表によれば、夫とその兄弟により殺害されたのはカーンザディ・ラシャリさん(19)。結婚式を終えた1日夜、初めてのベッドで処女ではないことが判明した彼女に夫のクァランダー・ブックス・コークハーは逆上。兄弟4人を呼び集め、首を絞めるなどして全員でカーンザディさんを死に至らしめたという。
事件が発覚したのは2日朝、カーンザディさんの父親が「娘がまったく電話に出ない」と警察に相談。新婚カップルの自宅に向かった兄のアリ・シェール・ラシャリさんと警察官はドアを蹴破って中に入り、ベッドに横たわるカーンザディさんを発見。しかしすでに息絶えていた。
行方をくらましていた夫とその兄弟4人の身柄はその後に拘束されたが、彼らは「このふしだらな女に死をもって罪を償わせた」としていわゆる“名誉殺人(honor killing)”を主張している。このカップルはなんと“いとこ同士”。縁談は親族がまとめたものではあったが、無理強いはしなかったとのこと。両家にはこの事件により大きな亀裂が生まれたもようだ。
出典:http://madworldnews.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)