北朝鮮の金正恩第1書記が、父である金正日氏が健在であったころに組織された女子のエンターテインメント集団「喜び組(正式には喜ばせ組)」を極秘に復活させ、そのメンバーを積極的に集めていると『news.com.au』が報じている。
喜び組とは何なのか? 2010年脱北に成功した女性は、金正日氏の喜び組の一員として仕えた2年間についてこう語っている。
「私が15歳の時、学校に軍の制服をきた2人の男がやってきて、私は喜び組の候補として様々な質問を受けました。家族構成や病歴などが細かくチェックされ、ガイドラインをクリアしたものだけがメンバーになれるのです。身長165センチ以下、ソフトな声の持ち主で体に傷がないこと、そして何よりも処女であることが絶対条件でした。選ばれた女性はその後、マッサージや歌、ダンスの訓練のため各地に派遣され逃げ出すものは容赦なく処刑されました。」
この女性はまだ学生だったため金正日氏と性的関係を持つことはなかったが、もう少し年齢がいっていたらそういったこともあっただろうと述べている。喜び組のメンバーは22歳から25歳になるとその仕事を解放され、エリート組の花嫁として迎えられていたようだ。
北朝鮮の暴露本を出版し、後に殺害された金正日氏の甥の李一男(イ・イルナム)氏はその著書で「喜び組メンバーと側近の中から選ばれた40名ほどが参加できるパーティが開かれ、それは夜中まで続きました。酒がすすむと金正日氏は過激なゲームを好み、ゲームに負けたものは男であろうと女であろうと服を1枚ずつ脱いでいくのです。さらに酔いが回ると、男は頭を女は陰毛をそる罰ゲームを楽しんでいました。金正日氏の機嫌が良い日にはそれが性的なパーティになるのです」と述べていた。
父の死後の2011年、金正恩氏は喜び組を解散させ、口止め料としてメンバーに国民の平均年収の2倍の4000ドルを支払ったとされる。金正恩氏は結婚し娘もいるが、ここにきて自分の好みに合わせた喜び組を組織しているという。メンバーの最低条件は13歳以上、美人で背が高い女性であることで、選ばれた女性は“重要な国のプロジェクトに参加するため”友人や家族と引き離され、金正恩氏や北朝鮮のエリートの元で働くことになるという。
国連食糧農業機関(FAO)は今月27日、北朝鮮の食糧生産量がここ数年来初めて減少したと発表し、飢餓状態が悪化していることを伝えている。脱北者で北朝鮮の強制収容所で働いたことがあるというJi-hyun Parkさんは、今の北朝鮮の状況について「国民は飢えており、今ではネズミや蛇、野草ですら手にいれるのが難しい状態です。北朝鮮の国自体が監獄なのです」と語っている。
出典:http://www.news.com.au
(TechinsightJapan編集部 A.C.)