5年にわたり自分の髪の毛を抜いては食べ続けたというインドの10代少女。激しい胃の痛みで病院を受診したところ驚くべき事実が判明した。『metro.co.uk』が報じている。

今月16日、激しい胃の痛みを訴え父親に連れられて病院の戸を叩いたのは、マハーラーシュトラ州プネー在住の17歳の少女（名前は明らかにされず）。3年前から胃の痛みに苦しんでいたが最近は食欲もなく、この日はついに歩くこともできないほどの激痛に襲われたという。

少女を診察したシュリハリ・ドール・パティル医師は「CTスキャンをはじめ様々な検査をした結果、少女の胃に幅14センチ、長さ17センチもの黒い糸のような塊を発見しました。胃はかなりの損傷を受けており早急に手術が必要でした」と振り返る。

さらに「少女の胃の中にあった黒い塊はなんと毛髪でした。重さは2.2ポンド（約997グラム）もありましたよ」と語っている。

術後の経過は良好であるものの、少女は毛髪に対する「異食症」のほか、思春期の女子に多くみられる「抜毛症（トリコチロマニア・正常な髪を引っ張って抜いてしまう性癖）」と呼ばれる精神疾患の疑いがあるとしてカウンセリングを受ける予定だ。

少女の父親は「私が娘の状態を十分把握できておらずショックを受けています。しかし手術が成功し安心しました」と胸のうちを明かしている。こうした精神疾患の場合、強いストレスが影響している場合が多いため家族が患児にしっかり向き合い話を聞いてあげること、常に温かく接することが大切であるという。

出典：http://metro.co.uk
（TechinsightJapan編集部　A.C.）