望まれない妊娠により産まれた赤ちゃんを売買していたとして、インド中央部マディヤ・プラデーシュ州の個人病院が警察による摘発を受けた。『Times of India』が報じている。
今月16日深夜、マディヤ・プラデーシュ州警察は同州グワーリオールにある病床数30床のパラッシュ病院に立ち入り調査を行った。この病院で人身売買が行われているとの情報が寄せられていたことから詳しい捜索となったようだ。
その結果、病院にいるはずの2人の赤ちゃんが行方不明であることが判明。警察は病院の理事ティ・ケイ・グプタをはじめ支配人のアルン・バドリアを含む5人の逮捕に踏み切った。
捜査を担当した「ASP犯罪課」のプラティーク・クマール氏は『Times of India』のインタビューに「病院は望まない子を身ごもった患者やその保護者を説得し、出産を秘密にすることを約束した上で、産まれてきた子供を売買していたようです。これは病院のトップによる組織的な犯罪で、チェンボール地域には病院と連携したいくつかの仲介人がいたこともわかっています」と答えている。
これまでにウッタル・プラデーシュ州やチャッティースガル州で3人の赤ちゃんが子供のいないカップルに売られたほか、女の赤ちゃんが男の子とすり替えられたケースも確認されている。赤ちゃんは10万ルピー(約16万2千円)で取引されていたといい、赤ちゃんを買ったカップルも逮捕された。警察は売買された赤ちゃんの行方を追っているが、医療従事者が自身の利益のために率先して赤ちゃんの売買に関わっていたことは大きな波紋を広げているようだ。
出典:http://timesofindia.indiatimes.com
(TechinsightJapan編集部 A.C.)