米ユタ州で病との闘いの末、亡くなった60代の女性。家族は悲しみと喪失感の中で彼女のために精一杯の葬儀を執り行おうとしていたが、なんとそこに予期せぬもうひとつの悲しい出来事が起きてしまった。女性の娘が事故で急死したのである。
このほど米ユタ州ソルトレイクシティで、長年にわたる闘病生活の末に68歳で死亡したシャーリー・マドリッドさん。彼女は親愛なる人々に別れを告げて天に召されるも、寂しさからか娘を道連れにしてしまったようだ。州のメディア『good4utah.com』が伝えている。
Facebookに母親との思い出が詰まった写真を投稿し、「母と会話することも、その美しい笑顔を見ることも二度と叶わないと思うと、私の心は虚しさと悲しみでいっぱいです。でも私はこれからも頑張って生きて行かなければなりません」と寂しそうに綴っていたのは、隣のネバダ州メスキートに暮らしていた娘のダニエル・マルケス=ヴァレさん(48)。“母の葬儀のため温かいご寄付を”と「GoFundMe」にてオンライン募金活動も行っていた。
しかし26日午前7時ごろ、彼女らを乗せてソルトレイクシティの葬儀会場に向かっていたピックアップトラックが、ユタ州ビーバー郡の州間高速道路15号線で激しい事故を起こした。公開された写真からは車が幾度も横転して大破したことが伝わってくる。事故当時、雪まじりの雨が降っていたことから、ユタ州ハイウェイパトロール隊は凍結路面でスリップしたとみられることを発表している。車を運転していた48歳の男性と、後部座席にいた28歳の女性はヘリで病院に輸送されたが重体。助手席でシートベルトを着用していなかったダニエルさんは即死であった。
「あまりにも気の毒というべきこうした状況での事故は、極めて稀にですが事実発生しています」とパトロール隊。もしも故人の骨壺があれば、必ず丁寧に扱うよう心して撤去作業にあたったとしている。
出典:http://www.good4utah.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)