今、世界的に色鉛筆が品薄となっているそうだ。原料の不足や製造工場の閉鎖などが原因かと思いきや、そうではない。なんと今大変なブームとなっている“アレ”が原因だという。
クレヨンや絵具とならび、色鉛筆は幼い子供たちの創造力を育む最高の文具のひとつ。大人になっても絵を描くことを趣味にしている人々にとっては大切なツールである。その色鉛筆について、このたび世界トップブランドの広報担当者があることを発表して注目を集めている。
「現在ご家庭にある色鉛筆をどうか大切に使用していただきたい」と訴え、色鉛筆が在庫不足に陥っていることを公表したのは、画材・筆記具が世界の有名な画家、そしてファッションや建築業界のデザイナーたちに愛されてきた独「ファーバーカステル(Faber-Castell)」社。また同社ばかりか、多くのメーカーでやはり色鉛筆が減少しているもようだ。
その原因は近年、働く女性たちの間で大流行している“大人の塗り絵”。それにハマッた愛好家たちが次から次へと美しい色鉛筆を買い求めるため、工場は操業時間を延長して対応するもいつの間にか供給が追い付かなくなってしまったという。
“大人の塗り絵”本は今や書店や文具店の最高の場所に大きなスペースをとって陳列され、世界的には年間2,000万冊を突破するマーケットとなっているとのこと。夜間の静かな部屋で色鉛筆を動かす微かな音、心地よい集中力、リラックス感、期待を裏切らない美しい仕上がりなどが、ストレス社会を生きる女性たちの間で大きな支持を得ているようだ。
出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)