一旦DVのスイッチが入ると、どうにも手がつけられなくなってしまうという男がいる。家族との口論を激化させた男が暴力の矛先を飼い犬にまで向け、惨殺して逮捕・起訴された。人間の身代わりとして死亡した子犬に同情の声が集まっている。
その動物虐待致死事件は、ニューヨークの北西に位置する米ニュージャージー州パサイク郡で18日に起きた。最初は家族間の激しい口論として始まったが、男は女性と兄に激しい暴力をふるい、食堂の椅子を持ち上げるとまだ生後半年という小さなハスキー犬の体に振り下ろした。犬がぐったりと動かなくなるまでその暴力行為は止まらなかったという。
この事件で家庭内暴力につき逮捕・起訴されたのは、同郡のウェインというタウンシップのある公園でガールフレンドとともにトレーラーハウスに暮らしていた23歳のジョン・ヴァーカディポンという男。通報したのはその女性で、警察官が踏み込んだ現場は家財道具が散乱し、子犬のものとみられる血が飛び散るなど惨たんたる状況であった。彼らは動物虐待防止協会にも連絡し、そこで動物虐待致死についての立件も決まったという。
なおジョンは女性に抵抗された際に怪我を負い、その治療を近くの病院で受けていたところ警察官に発見されパサイク郡の拘置所に収容された。保釈保証金は75,000ドルに設定されたが、ジョンの保釈のため家族がそれを支払ってくれたという情報はないようだ。
出典:http://www.nj.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)